神経

正しい医学用語シリーズ第四弾は、
 
「神経」
それは、ズバリ何なのか?
答えは繊維です。
 
神経-2
身体の中の様々な器官へ電気信号を伝える送電線の様な物。
すなわち、これも抽象名ではなく具体的な目に見える物質(身体の中の臓器)なのです。
 
しかし一般的には目に見えない「精神」「こころ」と混同されて使われている事が非常に多いですね
しかも医療機関側も余計な配慮をしてか、いや、敷居を低くして患者を呼び込むためだと思いますが、名称をややこしくしています
「精神神経科」「神経内科」「心療内科」、それぞれどう違うか、みなさん正しく理解していますか?
精神神経科と心療内科は現実的にはかなり似ています。要するに「メンタル」の不調を診断・治療する科です。
元々は別だったのですが、「精神科」よりも「心療内科」の方が門を叩きやすいという面があるので、実際は精神科を最初から専攻している医師が開業している医院でも「心療内科」と看板をあげているケースが多いです。しかしおそらく実際には「内科」の診療経験はあまり無いはずです。
本来の「心療内科」は「一般内科」から分派した科だったのですが、現在「心療内科」に通院中の患者はほぼ100%、元来の「精神科」に通院する患者でしょう。
なので実質、同じ物になってしまっています。
私には「余計な事を( ´Д`)=3」としか思えないのですが、ある程度の年齢以上の人にとっては「精神科」というと「頭おかしい、気違い」みたいなイメージを抱く人が居るのでしょうね
実際、凶悪犯罪のニュースの度に、お約束の様に「精神科通院歴があり・・・」などと出てきます。
確かに、隔離病棟に収容しなきゃならないレベルの凶暴な患者も居る事は事実でしょうが、全体の精神科患者のうちのごくごく一部でしょう。
「心療内科通院歴があり・・・」とは言わないのは、マスコミが恣意的に区別してしるとしか思えず、やや呆れます。印象の良い心療内科のイメージを汚すな、みたいな感じ?
心療「内科」通院中なら格好がついて、「精神科」通院中なら恥ずかしい、みたいな心理があるのでしょうか?
心療内科という言葉が一般に広がる前は、「神経科」という言葉が蔓延っていました。
これも全く同じ理由です。「精神科」は抵抗があるけど「神経科」なら何となく軽い気がする。そんなところです。
結局、「精神科」「神経科」「心療内科」どれも同じなので、何ら恥ずかしがる必要など無いのですが、この種類の病気に罹る人は当然その辺りを必要以上に気にする傾向がありますので、この様なややこしい事になっております
現代ではメンタルの病気は、実際に4人に1人は一生のうちに一度は罹るのです。だから高血圧とかと同じかそれ以上にメジャーな病気です。
明日は我が身ってぐらいに誰でもなりうる身近な疾患なのです。何ら恥ずかしがる必要など無いのです。
ただ、最近流行りの「新型鬱病」とか「それホントに病気なのか? ただの怠けだろ。」という批判も有る事はありますけどね
 
一方、「神経内科」は、全く違う診療科です。メンタルの問題を扱う科ではなく、「神経繊維」の異常を診療する科です。
 
神経-3
脳から手足の先までのその送電線を修理する科です。
電源ケーブルのビニールカバー同様に神経繊維にも神経鞘(髄鞘)というカバーが付いています。時にそれがはがれて中身が剥き出しになったり、断線して信号が伝わらなくなったり、電気を流し過ぎになったりもします。ちょうどその「シナプス」という部分がさしずめ電線と電線をはんだ付けしている様な部分かな。
故障の具体例にはパーキンソン病とかギランバレー症候群などが挙げられます。
こころの病などではなく、本当に神経繊維が故障しているために生じる振戦(手の震え)などを診療する科です。
まあハッキリ言って、癌とか高血圧みたいなメジャーな病気は有りませんので、一生お世話になる事は一度も無いという人の方が大半です
なので、メンタルの不調を訴えて「神経内科」の門を叩くなどという事は完全に無駄足になりますので、間違ってもしない様にしましょう
 
ただ、一般的な会話では「神経が図太い」「無神経」「神経質」など、「神経(ニューロン)」ではなく「精神(スピリッツ)や、こころ(ハート)」の意味で使われる事の方が圧倒的に多いですよね。
病名にしたって、「強迫神経症(ノイローゼ)」「自律神経失調症」など、神経内科ではなく精神科・心療内科が扱うメンタルの病気に「神経」というフレーズが入っていますので更にややこしいかもしれません。
それはそれ、これはこれ、として臨機応変に使い分けてくださいね
次回は「扁桃腺」について記載します。
 
実際の医院の看板を見てみましょう。
  
神経-4
やはり併記してありますね。
 
神経-5
で、その医院のホームページがこれです。
ほう。この先生は精神科領域だけでなく、神経内科も専攻してらっしゃるのか。
と思ってプロフィールを見てみましたが、何のことはない。
神経内科領域の疾患に関しては全く門外漢の様で、普通のメンタルヘルスを専門とする精神科医です。
おそらく勘違いしている一般患者を少しでも取り込もうとしての策だと思います。
が、それは非常に迷惑な話です。
本当の神経内科専門医にとっても大迷惑ですし、患者にとっても混乱するだけですので。
ですが「違反」には当たりません。
本来、医師免許を取得している時点で、全ての病気を診る事ができますし、また診られなくてはなりません。
なので、ありとあらゆる科の名称を羅列して開業したって別に構わないのです。
とは言え、普通、医学部を卒業した後はどこかしらの科に入局してそれの専門家になります。
「神経内科」と「精神科・神経科・心療内科」は、何度も言いますが、全く別の路線なのです。
それら両方の専門家になる医師なんてまず居ないはずです。
もしもパーキンソン病の患者がここを訪れた際、おそらく「本当の神経内科専門医」の所に紹介されてそちらに行くという二度手間になるはずです。
なので現実的にはこの医院の場合、「神経内科」の看板は下ろすべきだと考えられます。
Posted by れいな on 01.2012   0 comments   0 trackback
Category :学術的日記

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