反対論文

さて、「脳の性差」を一生懸命勉強してきましたけど、

「その理論、どうにも嘘くさいな。」、「おまえ、占いにハマってるのと同じじゃねえのか?」 と思ってらっしゃる人は居ませんか?

私はできるだけ実験結果に基づくエッセンスのみと若干の例などを挙げただけですが、「脳は0.1秒で恋をする」の本自体には、それぞれにもっと詳しい理由付けがされていました。

どの内容も、なるほどー。と思う様なことが確かに多いのですが、どこか違和感を感じざるを得ないところがありました。

まず一つはやはり著者自身が男性の方であるということから、男性視点の物の考え方が多かった事。

それはまあ仕方ないとして、問題は、科学的な理由付けではなく、社会的な理由付けが多かった事です。(女性は占いが好きの項目などが良い例です。)

実際本文にも書いてありましたが、

これらの脳の相違が、「セックス(生物学的な性)」から発生している違いなのか、
それとも「ジェンダー(社会的・文化的な性)」から発生している違いなのか。

ってことです。

後者は、つまり、男たるもの・女たるものこうあるべし、とかいう文化や教育が原因で、生まれた後から徐々に身についていった特徴。

そっちの方でほとんどの差異を説明してるんじゃないかと。 
もしそうなら、それは占いなどと同じくインチキに近い物があると思います。 
少なくとも「科学」的ではありませんね。

本当に「生物学的な性」から発生している違いだけを抽出するには、例えば、

生まれた男の子の赤ん坊を「女の子」として育て、さらに社会的に「女性」として生きていって、なお、明瞭に他の女性と違う特徴が出た項目のみを抽出するべきだと思います。

そしたら少なくとも「ジェンダー」から発生している差異(いわば環境因子)は除去できるんじゃないかな?と思います。

 

もっと強烈に「脳科学」自体を斬って捨てる意見もあります。

タレント・エッセイストの遙洋子さんのコラム「男の勘違い、女のすれ違い」を拝借致します。(色つきの文字が原文コピペです)
 
 若いころから地図を見ながら女性とのデートをリードしてきた男性と、リードされてきた女性との、男女の育ちとトレーニングの差を思えば、地図が読めない女性が多いことなど、脳科学を掲げなくても当然のことなのだ。地図の読めない女と脳を関連づけるのであれば、料理の作れない男も脳で関連づけられる。脳を根拠とする男女差などたかがトレーニングの違いで説明できる。  だからトレーニングを積めば私のように地図だけでどこでも行ける女もいれば、料理の上手な男性もいるだけのこと。  日々会議やら報告やら公共空間で共有できる言葉のトレーニングを積む男性と、日常で気取らない言葉で十分事足りる環境で生きてきた場合の女性との、言語構成の違いもまた、環境とトレーニングで説明できる。
 
と書いていらっしゃいます。 私も前々回②の項目(論理的思考)など努力でなんとでもなるって書きましたよね。 それと同じ事を言ってらっしゃるのだと思います。

「慣れ」が足りないだけで、誰だってトレーニングを積めば地図を読めるようになる。かな。

でも待って。空間把握能力は厳密に言えば「読める」かどうかじゃなくて、紙をくるくる回したりしなくても頭の中で三次元をこう、空からの鳥瞰図みたいな感じに立体的にイメージできたりすることじゃないかな? あと、車で交差点にさしかかる時にどれぐらい減速してどのタイミングで右を見て左を見てアクセル踏んでハンドル切るか、とかを本能的にできる人と、「なんでそこで右を見て飛び出してくるかなー。逆でしょ!」と突っ込みたくなる残念な運転や、明らかにおかしいタイミングでブレーキ踏む様なスピード感覚KYな人って居ますよね? ほとんどおばちゃんです。しかも毎日乗ってるはずの。 私の印象としては、この能力に関してはやっぱり「生物学的性差」あるっぽい気がしますが、いかがでしょうか?

 わざわざ脳を科学してまで男女の違いを証明されなくても、男女が違うことなど全員知っている。  それをことさら脳を持ちだしてまで証明したいその目的はなにか。  そこには“あらがえなさ”を印象づけることで性差を際立たせたい人間の未必の故意があると思えてならない。  人間は脳の支配下で生きている。脳がやられると腕一本動かせないし、ホルモンも出ない。  脳に対し、人は無力なのだ。その脳が「男は空間認識力があるが、女にはない」とするなら、女性パイロットを科学の名のもとに企業は拒絶できる。また、女性自身もはじめから断念するだろう。また、男が女をリードし、女性は幼児のように男についていくことが正当化もされる。  これは、占いでも同じ効果を出せる。  人間は決められた星のもとで生きている。星に逆らうと事故や病気にみまわれる。人は星がもたらす運命に無力なのだ。・・・・と。  これ、最近の脳科学とどこか何か違うだろうか。  そのうえ、占いが「はずれることもある」なら、脳科学も「個人差がある」と逃げられる。 そのズルさまで似ている。
 

気持ちいいほど、バッサリと斬って下さいましたね。 これも、ここまでは、なるほどごもっともな意見だと思います。

ところで、先日、国内初の女性機長が誕生いたしましたね。 藤明里さんという方です。 おめでとうございます\(^o^)/ しかも今日(7/12)が、初フライトで伊丹から仙台に飛ばれるそうです。(この路線、もうすぐれいな自身も乗客として乗るんです^^) 日本では航空大学校で身長制限で門前払い、航空会社にも女性養成枠無し、それでも断念せず、海外で資格を取得し、帰国後も粘り強く今日の日を夢見て頑張ってこられたその根性に敬意を表しますm(_ _)m れいなの家からだと、伊丹空港から飛行機が飛び立つところを見られますので、無事に仙台まで行くようにお祈りしながら見守りたいと思います。

 占い好きな人は、その結果に「ははーっ」と従い、科学を信奉する人も、その結果を疑わない。 過去の時代、男女差を“本能”と位置付けた学者もいれば、“自然”“伝統”いろんな差別化があった。  そのひとつひとつに違和感を覚えた女性たちがそれらに反論し、それを否定してきた。  そして今の時代は“脳科学”がその差別化の後押しをしている危険性をどれほどの科学者たちが自覚できているだろうか。  脳科学の学会が脳ブームに警鐘を鳴らしたニュースを見て、やっと良識ある科学者の存在を知ったくらいだ。  男女の脳は違う。  私の意見は、「だから?」だ。  だからいったい何を言いたいのか。そんなことは言われなくても見たら分かることなのに、だ。  女性は幼児から世話好きの脳。  母親の姿を真似たらそうなってもおかしくない。  男性は子供のころから暴れん坊の脳。  家事を手伝わされずに済む男の子は我が家でもいつも遊び呆けている。  女の子はごっこ遊びが好きな脳。  男性は大人になっても風俗に行けば多様なごっこ遊びの店がある。  男の子はひとつのことに細かくこだわったり収集したりする脳。  女性でも、化粧品へのこだわりや収集は半端なもんじゃない。  男女の脳の差はきっとあるのだろう。だが、リハビリなどで脳の活動領域に変化が出る以上、男女の違いが先天的なものか、後天的なものかは、脳だけでは説明できないことも多いはずだ。  男女の脳は違う、と声高に訴えたい人はつまり、男女にはあらがえない差があるということを訴えたいのである。  あらがえない差があるのにもかかわらず、“人の世話を焼かず”“論理的に言葉を構成でき”“男を頼らずともどこにでも行ける”女性に対して、だから「お前はおかしい」とそういう女性への憤懣を正当化できるのである。  つまり、「女は女の領域にいろ」と暗黙に主張したい人にとって都合のいい言葉が、「男女の脳は違う」なのだ。  その答えは、「だから?」しかない。
 
うーん。 この後半は正直ちょっと残念な気がしますねー。 前半は至極冷静でそれこそ論理的で「カッケー(゚∀゚ )!」と共感を感じたのですが、終盤は視野が狭くなって差別に対して感情的になってしまってるのが手に取るように解っちゃいました。

原因が「生物学的」であれ「ジェンダー」であれ、画像診断などで「個人差」や「性差」が有る事は間違いないのです。 それを人生でどう活かすか。が大事なことですよね。

まずは、このことを「知る」ことが大事だと思います。 人はみんな、自分と同じ能力・感受性・価値観じゃないのだということ。 

知っていれば、相手の事を「そういう生き物なんだな。」と思えて寛大になり、無用な喧嘩を避ける事ができるかもしれません。

自分はこういう所が元来不得手なんだ。だから人一倍注意しないといけない。努力しないといけない。 と欠点を自覚して克服できるかもしれません。

そう考えれば、脳科学の研究だって充分世の中の役に立つと思うのですがいかがでしょうか?

もちろん、差別するために利用するなんてのは、もってのほかだと思います。

コメント

え~と、男女の考え方や行動は遺伝も関係してると思う。
それは先祖代々大昔からの風習や教えで、地域や国や人種で生き方が違うから身についた「癖」だと思います。
女の子は赤が好きと誰がきめたのでしょう?子供はみんな赤が好きです。それを勝手に大人が「女の子は赤」「男の子は青」と定着させました。実際、ヒーロー物のリーダーは赤系で人気者、男の子だった赤が好きなんです。(日本)

私も練習や鍛錬である程度は男女の差はなくなると思いますが、それ以上を極めるには向き不向きがあると思います。

人種や国によって得意分野があるのは代々受け継がれた「考え方」が記録されてるからじゃない?^^



◆ともこさん
またまたコメントありがとうございます!
そうそう、その「遺伝」という言葉が実はなかなかややこしくてね(^_^;)
ちょっと難しくなるから本文には書かなかったんだけど・・・
その地域の風習や文化によるジェンダーは厳密には「遺伝」しないはずなんです。
遺伝子とはDNA。DNAは生まれてから変化させる事は不可能。
しかも、例えばともちゃんの卵子ですが、これは生まれてから作られる物じゃなくて、お母さんのお腹に居る時から既に作成済みなのです。(初経から閉経までの全ての卵子がです)
従って、ともちゃんが後天的に受けた影響が子供に先天的に「遺伝」する事はありません。
だから数百年のうちにその地域の特徴などが遺伝子に刷り込まれて脳が変化していくということは起きないはずなんです。
キリンの首はだんだん長くなってきたのじゃなくて、短い種は高い場所にある食べ物を取れないから自然淘汰されただけなんですよね。
人類史に自然淘汰があったり、その地域にそぐわない人は子孫を残してないなどという例はないと思いますしね。
外国で育てられた日本人の赤ちゃんが大きくなって、ふとした拍子に日本人独特の仕草や好みや癖などを出すことはないでしょう?
更にオオカミに育てられたら・・・・・

って、そんな事は物知りともちゃんなら百も承知かな?(^_^;)
だから代々受け継がれてきた地域ごとの「ジェンダー」の事を「遺伝」とおっしゃってるのだと思いますが、もし違うのならまたじっくりお話しましょう。

Posted by れいな on 12.2010   0 comments
Category :学術的日記

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