真呉爾羅

本記事は、「ネタバレ」を多分に含みますので、
これから観ようと考えてらっしゃる方は読まない方が良いと思います。
どちらかというと既に鑑賞した人向けかな。

シンゴジラ (2)
ものすごく今更ですが、「シン・ゴジラ」を観てきました。
非常に面白いと言う声は公開当初から方々で聞いていましたので、終わってしまう前に行こうと思っていました。
結論から言うと、期待通りの面白い映画でした。
庵野秀明氏が監督なのですが、エヴァンゲリヲンの作者だと知り、なるほどと思いました。
訳のわからない未知の巨大生物が突如現れてさあ人々はどうするのか。
というありがちなシナリオですが、その手の作品の中では群を抜いていると思います。
ただし!
ゴジラ映画だと思ってその怪獣の「造形美」に期待していると、とんでもないしっぺ返しを食らいます。
私は過去作品を一度も観た経験が無く、かつその情報は事前に少し知っていたので
覚悟はしていましたが、それでもビックリしました。
遠方から眺めたシルエットは何となく従来のゴジラに似ているのですが、
よーく近づいてみると全然違うのです。
本来、上の写真の右の様にティラノサウルスの様な肉食恐竜よろしく、手のひらは下を向いているものですが、
今回のは終始上を向いています。
これは野村萬斎の仕業らしいですが、それなりの意味があるのでしょうね。
右の本来のゴジラは今にもその手でガーーーッと熊みたいに引っ掻いて襲ってきそうですが、
左のシンの方は何かあんまり攻撃する意志を感じられませんね。
実際、作中でもその手で建物を破壊したり一切しません。
ただ突っ立ってるか歩いてるだけ。
そもそも今回のこのゴジラは「表情」らしきものが全く感じられず、何を考えていて、なにをしようとしているのかさえも不明。
歯並びも無茶苦茶で、眼が極めて小さく、何かを「睨む」というシーンも皆無。

シンゴジラ (5)
誰もがおそらく一番ショッキングだったのは多分最初に陸に上がって顔を出したこの形態だと思います。
「は? 何これ? これがゴジラ・・・なの? 違うよね?」
と戸惑いを禁じ得ません。
しかも最初はこの様に「手」すら無いのです。
で、このエラみたいな所からボトボトと排泄物みたいな物を撒き散らします。
気持ち悪い事この上ない。
その後、徐々に「進化」しながら一番上の様な黒色のゴジラになっていきます。

シンゴジラ (1)
ふにゃふにゃのゴム人形みたいな頭頚部に、嵌め込んだ安物のおもちゃみたいな「目玉」。
特にその眼が一切ギョロリとも動く事が無く、「視力」が全く無いんじゃないかと思う様な動きで街中を這い進んでいきます。
とても「生物」とは思えない様な出で立ちで、最初は、
これは幼虫みたいな物で中から本当のゴジラが脱皮して出てくるのかな?
と思いました。
アゲハなど幼虫で一見大きな眼みたいな模様のあるの居ますよね。あんなイメージ。
あるいは、こっち側は頭部の様に見えてるけど実はフェイクで、尻尾の方が本当のブレインなのか?
とも思いました。そういうトカゲ居ますよね。

シンゴジラ (4)
深海に棲むサメの一種で「ラブカ(羅鱶)」という魚が居ます。
これにそっくりです。
「肉食恐竜」とは似ても似つかぬこの様な生物をモデルにしたのは斬新で、極めてインパクトが有り、観た人の脳裏に強烈に残ります。

シンゴジラ (3)
進化してゴジラらしいこの形態になっても、
その尻尾は相変わらず異常に長くて、その先端部分はグロテスク。
普通は爬虫類らしく、長い尻尾でも「レグナード」みたいに先端が尖った綺麗な形状をしているものですが、
これは違います。
終盤にその先端部分がアップになる映像が有ったと思うのですが、
人の死骸とかがぐちゃぐちゃにくっついた様な感じに見えました。
それが何を意味するのか?などの考察はいろんな人が既に書いているので割愛しましょう。

この巨大生物に絞って書きましたが、
シナリオ自体は非常に良くできています。
途中で眠たくなる様な事も無く最初から最後まで画面に釘付けになります。
大災害など非常な事態が発生しても、この国は何をやるにしても「対策室」だとか「会議」とかいちいち開いたりして、
迅速に大胆に行動を起こす事ができない。
責任を負いたくないから誰もが及び腰。
「被災」してしまった人は悲惨な生活を強いられるが、そうでない人は正に「他人事」であり、次の日から何事も無かったかの様に出勤・通学などしてせっせと「日課」をこなす。
例えば後藤健二さんがISISに殺害されるという事件がありましたが、「あー、もう、めんどくさいな。面倒事はごめんだよ(*´Д`)=з」という空気で適当に対処して、「それ」が終わったら「はい、もうこの話は終了。」と言わんばかりに見て見ぬ振りして誰もが自分の日常に没頭する。
ああいう平和ボケしている現代の日本の社会の特徴を見事にあぶり出していますね。
また作中でも言ってましたが、「こうあって欲しい」という希望的観測を元にアメリカと戦争したために全て後手後手に回り結果無残にも敗北した。最悪の事態を想定する事をせず、むしろ現実逃避にすら近い考えでいる。
自衛隊のミサイル一発撃つか撃たないかでさえ、あの体たらく。
撃てばゴジラは木っ端微塵に吹き飛ぶとでも想像していたのでしょうけど、実際は傷一つ付ける事もできないのにね。
今はもう9月ですが公開された時はちょうど先の大戦の原爆の話とか終戦の時期でしたので、更にそういった事を視聴者に訴える効果が高かっただろうなと思います。
 
Posted by れいな on 17.2016   0 comments
Category :小説・映画

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