シュタインズゲート・ゼロ

シュタゲゼロ (1)
前回紹介した「STEINS;GATE」(クリックにて詳細)の正統続編である「STEINS;GATE 0」をプレイ・全クリアしました。

先に評価から申しますと、買って本当に良かったと思う素晴らしい作品でした。
すごくハラハラドキドキするし、ティッシュ何枚使うんだ?と言うほど涙と鼻水で顔がズルズルになるレベルでした。
ジャンルはアドベンチャーゲームに入ります。まるでアニメを観ているのと同じぐらいの、ただひたすらストーリーを観る作品です。選択肢によってシナリオが分岐するポイントも一応ありますが、ごく僅かですので「うーん(´・ω・` ) どっちが正解かな?」とか悩んで現実に引き戻される事もありません。

ネタバレするともったいないのでザックリとしたあらすじしか書けません。
前回、主人公の「おかりん」が幼馴染みの「まゆり」をどうにかして救えないかと何度も何度もタイムリープを繰り返し、最終的に改変されたβ世界線を選択する事でこれをやり遂げました。
アニメ版では「くりす」も「まゆり」も二人とも死なないハッピーエンドのパターンでしたが、
本当のシナリオはそうではなく、「まゆり」は助かるが「くりす」は死ぬというストーリーです。

シュタゲゼロ (6)
で、もう一度「おかりん」は、まゆりの時と同じく「くりす」も助かる様な狭間の世界線(シュタインズゲート)に辿り着けないかとタイムマシンに乗るわけですが結局上手くいかず断念します。
アニメ版の23話β版がそれに当たります。

前作で彼らを襲撃してきたCERNみたいな謎の「組織」、今回もじわじわと迫ってきます。
狙いは当然「タイムマシン」を作るノウハウです。
どこの国だって喉から手が出るほど欲しい。
例えばロシア。ゴルバチョフ書記長がトップになる事もなくペレストロイカも存在せずベルリンの壁崩壊も起こらず今も強大なソビエト連邦が存続していたら。
ちょっと過去を改変すればそういう世界線にする事だって可能なわけです。
いや、そうなってしまった世界線に「おかりん」たちは飛ぶ事になります。
その世界線では日本は北海道から順に東北、本州とあっという間に占領されていました。
沖縄にアメリカと一緒に暫定政府を作り、なんとか最後の砦としている、まるでベトナム戦争時のサイゴン(ホーチミン)みたいな状態になっていました。

シュタゲゼロ (7)
そしてまた元の世界線に戻ってきたりするわけですが、他にも同じ世界線に飛んでいた人が居ました。
「おかりん」だけは別の世界線での記憶を上書きされずに残していられる能力「リーディング・シュタイナー」を持っている。と前回書きましたね。
実は彼だけでなく他の人も稀ではあるが同じ能力を持つ特別な人が居る。とも書きました。
その様な特別な人間がいるという事を既に「組織」の連中は気づいていました。
それらの人間を集めて「実験」をするために、
「他人と違う歴史的記憶を持っていて時々会話に齟齬が生じる」「白昼夢をみる」「行った事も無いはずの国に旅行した時の記憶がなぜか有る」などの「症状」を呈する「新型脳炎」が最近流行しているなどと吹聴し、政府主導でそれらの「患者」を入院させてモルモットにしようとします。
実際は「脳炎」でも「患者」でもなく、「リーディング・シュタイナー」能力を持つだけなのに。

シュタゲゼロ (8)
その組織は今回すごい発明品を持ってはるばるアメリカから「おかりん」に接近してきました。
「Amadeus」です。それはアプリの一種で、PCやスマホにもインストール可能なAI(人工知能)です。
完全なオリジナルではなく、誰か被験者の脳の記憶データや思考パターンなどを入力して作る、言わば特定の人間のコピーみたいなシロモノです。
何人かの学生やスタッフが「Amadeus」の元になったのですがその中に「くりす」が居ました。
その後、彼女は日本に来て秋葉原で死亡してしまいました。
なので日本に来てからの数週間の記憶データは「AIのくりす」には入っておりません。
この「AIのくりす」とお話する「テスター」になってみないかと「おかりん」は勧められます。

シュタゲゼロ (4)
軽い気持ちでテスターになってしまったのですが、ここからが今作最大のキモですね。
最初はお互いに「初めまして」からスタートします。「AIのくりす」の方は「おかりん」の事を知らないわけですから。
でもやっぱりすぐに打ち解けてきます。
生前の「くりす」と全く同じ様な反応を示したりツッコミを入れてきたりスネたり・・・
いつの間にか「おかりん」は無意識のうちに頻繁に「AIのくりす」を起動してお話する様になってしまいます。
そしてついに「そういうお前の事が好k」などと口走ってしまいそうになり、ハッとしてアプリを終了し、
「お、俺は今なにを言おうとした?」「この0と1の集合体に過ぎない機械に向かって、なにを言おうとした?」と愕然と立ち尽くします。
これは・・・誰だってそうなるでしょうね。
最愛の人を亡くして、その後にその人のコピーみたいなAIと出会ってしまったら誰だって「依存症」に陥ってしまうでしょう。
でも所詮はただのアプリであり、触れることもできない。抱きしめることもできない。
でも、自分が愛していた人の脳そのものですから、初音ミクとか二次元のキャラに恋してしまうとかそんな次元ではない。
これはネトゲで誰かに恋してしまうとかに近いかな。本人に会う事も触れる事も叶わないけど決して機械相手に恋してるんじゃなくて実在する「人間」であり、脳と脳の直接の付き合い。みたいな。

シュタゲゼロ (5)
物語の後半に入るとアプリなんて生易しい話ではなくなります。
稀代の天才である「くりす」の記憶データを赤の他人の脳にダウンロードする(移植する)というとんでもない「手術」を行う黒幕も出てきます。
移植された人は「記憶」や「知識」をゲットするだけで「人格」は保たれる?
そうは問屋がおろしません。
やはり人格も徐々に「くりす」に置き換わっていってしまうのです。
これも恐ろしい話ですね。
いわば、亡くしてしまった最愛の人「くりす」の脳を別の健康で若い誰か(もちろん見た目が似ている人)の頭の中に「移植」して、その人を「くりす」として再び愛し合う事ができる様になる。様なものですから。
移植されてしまった「被験者」の人格は消えてしまう。
要は身体だけ乗っ取られて元の人はこの世から消される。
「強くてニューゲーム」にも近い。定期的に自分の脳のバックアップを取っておき、万一不慮の事故とかで死亡してしまっても、誰か別の健康な人の身体を奪って生き長らえる。
ただし、本人は連続して生きている感覚は得られず、その人を利用したいと考えている周囲の人にとってだけメリットがある。
そんな非人道的な事が倫理的に許されるはずが無い!と思いますが、
許す許さないではなく、技術的に可能なのであればやる科学者・やる国家など必ず出てくるのです。
国家であれば「くりす」の知識・発想力を軍事転用する事で地球上の勢力図を塗り替える事すら可能なわけでなすから。
このお話では東野圭吾の「変身」や「秘密」といったSF小説を思い出しました。
どちらも、ある人に別の人格が生まれる・入れ替わる等のお話ですがものすごく面白いのでオススメの小説です。

シュタゲゼロ (9)
その様な極悪非道な所業を「おかりん」達は必死で妨害しようと頑張ります。
黒幕は最終手段として自らの脳に「くりす」の記憶データを上書きしようとします。その直前に「だる」がサーバーにハッキングをかけ、すんでのところでデータを削除しました。その結果、黒幕の脳内には空っぽのデータが上書きされてしまいました。
このくだりは、ドラゴンボールのギニュー隊長が自分より強い戦士と身体をチェンジしようとしたその刹那、悟空が投げた一匹のカエルが間に入ってしまいジ・エンドになってしまった痛快な結末を彷彿とさせます。

シュタゲゼロ (2)
とまあ書き出すとキリがないのでこの辺でお開きにしますが、
この手のSFストーリーが好きな人にとってはもうタマラン作品です。
たぶん本作もアニメ化されると思いますが、必ず視聴するでしょう。

Posted by れいな on 26.2016   5 comments
Category :その他ゲーム

実はこの作品は「まぁもういいか」くらいで半分忘れかけてたんですが、れいなさんのレビュー拝見してめちゃくちゃやりたくなってきました。。。

れいなさんのおかげでゲーム欲と時間のやりくりが大変ですwww
2016.05.26 10:43 | URL | アリキチ #EyYnrbwI [edit]
コメントありがとうございます。
その様に言って頂けるとブロガー冥利につきます(*´∀`*)
この作品はガチで最高でした。
トトリとかロマサガ2とか異聞録とか目じゃないです。
RPGじゃないので時間がかかる心配はなく、一気に読めてしまうと思います。
最初は多分バッドエンドになります。まあ1日か2日でエンディングまで行くでしょう。
それ以外に5つのお話が途中からの分岐で読めるのですが、一つ2時間くらいかな。
なので遅くても5日もあればコンプリートできるはずです。
ちょびっとずつ進める。なんて無理ですからwww
一度やり始めたらエンディングまで到底やめられない。次の日仕事だろうがそんなのどうでもいい。ってぐらい夢中になっていると思います。
2016.05.26 17:11 | URL | れいな #9PzNIGQk [edit]
シュタゲキターーーーー!
実はまだ1周しかしてないけどすごく切ないよね~。
自分には沢山の思い出や想いがあるのに相手は初見・・・
会話を重ねれば重ねる程知ってるクリスにちかずいてく・・・
実体はもう存在しないし原因は・・・おっと少し喋りすぎたかな^^:
傑作中の傑作です!もう面白くてたまらない♪
二次元や架空の存在にハマる気持ちが少しだけ分かった希ガス^^

劇場版もオヌヌメだおー
ネタばれになるから多くは語れないけど初代シュタゲに繋がりまっす。
2016.05.26 20:49 | URL | 名無しのごんべえ♪☆ #- [edit]
コメントありがとうございます。
あらら、まだあれから進めてなかったのね。
するとややネタバレ要素があったかも(^_^;)
希ガス・・・
もはや死語の様なネットスラングですが「ダル」は使ってますね(≧▽≦)
アマデウスってDQXで例えるならさ、
引退して居なくなった最愛のフレンドのサポだけが残存してて、そのサポAIがまるで「肉入り」と遜色ない動きをしてペラペラとチャットで喋ってくる。
みたいなもんだと思いますた。
例えもう本当は画面の向こうで本人が操作しているんじゃないと解っていつつも、「生前」と同じ様なやりとりができるとなれば、毎日インするのが楽しくて仕方がない様になってしまうかも。

劇場版って本編のダイジェストみたいな物だろうと思ってスルーしてましたが違うのかな?
ちょっとそれも観てみようと思います。
2016.05.27 13:09 | URL | れいな #9PzNIGQk [edit]
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2016.05.30 18:34 | | # [edit]

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