扁桃腺

正しい医学用語シリーズ第五弾は、
 
「扁桃腺」
この言葉もかなりメジャーで、よく聞くと思われます。
風邪をひいて病院に行って、のどを診察してもらって、「扁桃腺が腫れている(膿んでいる)」などと実際に医師から言われた経験もあるでしょう
しかしあの臓器は、正しくは「扁桃」だけです
 
扁桃-9
そもそも「腺」とは何かというと、「何か液体(消化酵素とかホルモンとか)を分泌する臓器」という意味なのです。
耳下腺なら唾液を、甲状腺ならホルモン(チロキシン)を、汗腺なら汗を、乳腺ならミルクを、それぞれ分泌しますよね
ちなみに汗など体外へ分泌する腺は「外分泌腺」、ホルモンなど体内へ分泌する腺は「内分泌腺」と言います。
じゃあ、胃腺や腸腺など消化液を分泌する腺は?
答えは外分泌腺です。口から肛門までの消化管の中というのは「体外」なのです
 
話を戻しましょう。
では扁桃腺は何を分泌するのでしょうか?
何も分泌しません。液体を分泌する細胞で構成されている臓器ではありませんので。
なので「腺」を付けるのは間違いなのです
ではどうしてそんな俗称が通っているのでしょうか?
たぶん見た目だと思います。
見た目が、すぐ近くの耳下腺や顎下腺の様な唾液腺たちと似ている(摘出しないと見えませんが)からだと思います。
いかにも何か分泌しそうな出で立ちに見えたから昔の人がその様に名前を付けたのでしょう
 
で、扁桃はいったいなんの役に立っているのでしょうか?
5歳ぐらいまでは口腔内の免疫を司っていて必要な臓器(リンパ組織)なのですが、それ以降は実は無用の長物と化します
それどころか、扁桃肥大があると、そこに菌が繁殖して化膿して頻繁に39℃の熱を出してダウンする、仰向けに寝るとノドを塞いでイビキがうるさく睡眠時無呼吸症を起こす、クロスリアクションを起こして掌蹠膿疱症を併発する。など、ロクな事がありません
なので鏡で自分ののどを見てみてボコッと張り出している様な人は耳鼻科にて「扁桃切除術」を受ける方が正解。
その「あーん」と口を開けて見えているのが「口蓋扁桃」ですが、上の図に書いてあるもう少し上の位置にある「咽頭扁桃」も実は厄介な存在です
これは通称アデノイドと呼ばれている臓器で、これが大きすぎると常に鼻づまりのような状態となり、「物事に集中する」という事ができません。
5歳ぐらいの子供で、いつも口を開けて呼吸していて、集中力が無く、いかにもボーッとした顔つきの子が居たら要注意!
アデノイド肥大かもしれません。もしそうなら一刻も早く切除した方が良いです。でないと、小1からの勉強の成績も上がらず、何事も集中してこなすことができず、大袈裟な言い方をすれば「負け組人生まっしぐら」にさえなり得る可能性が高いです。
取ってしまっても何らのデメリットは有りません
 
扁桃-1
ところで、本来の「扁桃」は臓器の名前ではなく、この様な植物の種類だったりします。
ご存じアーモンドです。 なるほど確かに似ていますね
ちなみに、前に書きました「扁桃体(クリックにて詳細)」という脳組織の一部とは全く別の物ですので、混同しない様にして下さい。
次回は「整形」について記載します。
Posted by れいな on 03.2012   0 comments
Category :学術的日記

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